夏はポッチャリ冬はグッスリ ウッドチャックのメリハリ生活

2018年06月29日

夏はポッチャリ冬はグッスリ ウッドチャックのメリハリ生活

www.maxpixel.net-Nature-Rodent-Groundhog-Fur-Grass-Ground-Wildlife-956701.jpg
得意のかぎづめで穴を掘り、安全な巣を作るウッドチャック
雑草の多い平地を好むので、人々が森林を切り開くにつれ増えました。
北アメリカでは街中で見られる、なじみ深い動物なのです。
夏は蓄えの季節、厳しい冬に備えてエサをたくさん食べます。
そして温かな巣穴で冬眠し、春の目覚めを待ち続けるのです。


・ポッチャリ系リス 穴掘って身を守る

ウッドチャックはリス科のマーモットに分類される動物です。
リスといえば、せかせか動く小さくて愛らしい姿が思い浮かぶでしょう。
しかしウッドチャックは体重6sになるポッチャリ体型
リスにはまったく似ていません。
北アメリカの厳しい冬に耐えるために、からだが脂肪質で大きいのです。

ポッチャリした見た目のままに、ウッドチャックは走りがニガテ
キツネやコヨーテに襲われれば、逃げおおせるのは困難です。
なのでウッドチャックは、一日の大半を巣穴で過ごします。
天敵が活動しない昼間を狙い、一日2時間だけ外に出て食事をするのです。

穴掘りがとても得意で、他の動物が奪おうとするほど居心地の良い空間を作り出します。
夏はトンネルのような巣穴を作るウッドチャック
まずメインの部屋を掘り、次にトイレの部屋を掘ればとりあえず完成です。
その後も徐々に部屋数を増やし、巣穴への入口も増やします。
天敵が侵入してきても、逃げやすくするのが狙いです。
冬が来るまではトンネルを掘り続け、最長14mの巣穴を完成させるのです。
冬が近づくと今までの巣を放棄し、部屋が1つしかない巣穴を掘ります。
入口が1つだけだと空気が循環せず、室温が氷点下を下回りません。
最低限の温度を確保し、その中で冬眠して冬を過ごすのです。


・ピクリとも動かない完全冬眠 頼りは己の肉体

冬眠はよくある習性ですが、ウッドチャックは完全冬眠する珍しい動物
冬眠とは、代謝を抑えてエネルギーを節約している状態を指します。
巣穴にエサを蓄えておき、たまに目覚めてエサを食べていても冬眠なのです。むしろこちらのタイプが多いぐらい。
それに比べ、ウッドチャックの冬眠は春までまったく目覚めません。
10月から3月にかけて何も食べず、自分の脂肪だけを頼りにするのです。
冬眠中のウッドチャックはほとんど死んでいるような状態
ふだん36℃ある体温は、1〜2℃まで下がります。
心拍数は1分間に4〜10回
呼吸にいたっては6分間に1回しかしないのですから驚きです。
からだの機能を極限まで落とすので、春に目覚めても活動できるだけのエネルギーが残るのです。


・春を告げる占い師 目覚めは繁殖の合図

2月2日はグランドホッグ・デイ(groundhog day)
アメリカで行われる、春が来るのが早いか遅いかを占う日です。
グラウンドホッグとはウッドチャックの別名。この日は占い師を務めます。
ウッドチャックの様子を観察し、「自分の影をジッと見るようであれば冬が長引く」と判断するのです。
冬眠から覚めたウッドチャックが、自分の影を見るとまた巣に戻ってしまうのを利用してこの行事が始まったといいます。
影ができるということは、天気が良いということ
春が訪れる直前は天候が崩れやすく、曇りや雨が多くなります。
つまり春が来ると、自分の影ができないのです。
ウッドチャックは影の有無で春を判断し、巣穴を跡にするわけです。

巣穴を出たウッドチャックは、すぐさま繁殖の準備に移ります。
冬眠で減った体重を取り戻すためにエサを食べ、異性を求めて出歩く日々
うまくパートナーが見つかれば、4月ごろに子どもをつくるのです。
6月になると早くも冬眠の準備へ
脂肪を溜めやすいように代謝が落ち、食べた分だけ太る体質になります。
そして夏の間に体重を2倍まで増やすのです。
必然的に、子どもたちはわずか2か月で親離れしなければなりません。
親を見て地面の掘り方を学び、自分だけの巣を作り始めます。
そしてうまく冬を越せた者だけが、子孫を残す役目を追っていくのです。
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。