よろいとツノをお手入れ 健康に気を遣うサイ

2015年10月21日

よろいとツノをお手入れ 健康に気を遣うサイ

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サイは武器と防具を備えた動物
ライオン5〜6匹に囲まれても、軽く追い払える実力派です。
巨体を覆うよろいのような皮膚
破壊力を秘めたツノ
強力な武具は日々の手入れが欠かせません。
ひび割れないよう水浴びし、ひたすらエサを食べて成長させるのです。


・よろいとツノで追い払え 強きけもの

ゾウに次ぐ巨大動物、サイ
最大種シロサイは3トン超えの重量級です。

サイの硬い皮膚は、よろいと呼ぶにふさわしい。
なにものも傷つけることはできません。

防御だけでなく、攻撃も完璧です。
襲ってきた敵に対し、サイは自慢のツノで交戦します。
そのまま突いたり、ひっかけて頭上高く突き上げるのです。
攻撃を受ければ大怪我は免れないので、サイに近づく動物はいません。

サイのツノは、ウシやシカと違って骨が通っていません。
私たちの皮膚や髪の毛と同じで、タンパク質のケラチンでできています。
中身がスカスカの皮膚細胞へ、硬いケラチンを詰めるとツノの完成です。
サイのツノは一生伸び続けるので、定期的な手入れが必要
木にツノをこすりつけ、ツノを削ってカタチを整えます。
骨のツノより面倒はありますが、もし折れても再生する自慢の武器です。


・水場でお手入れ 健康に気を遣うサイ

巨大なからだを維持するには、エサが大量に必要です。
草を食べるのに、サイは繊維質をうまく消化できません。
反芻胃(ウシやキリンの胃)ならば繊維質をエネルギーにできますが、残念ながらサイは単胃
質より量で攻めるしかないので、半日かけて食べ続けるのです。
幸い、サイを襲う命知らずな動物はいません。
天敵を警戒せず、エサに集中して過ごします。

サイは食事だけでなく、水も大量に求めます。
ただし、飲むのではなく浴びるのが目的です。
硬い皮膚が熱を体内に閉じ込め、放っておくと熱中症になりかねません。
なので1日2回は水を浴び、からだを冷やします。
水浴びのついでに、泥で皮膚をパックするのも忘れてはいけません。
サイの皮膚は乾燥に弱く、すぐひび割れてしまうのです。

泥浴びは病気予防にもなります。
サイがいかに屈強でも、病気には勝てません。
なので皮膚の隙間を泥でふさぎ、病気を運ぶハエや寄生虫を防ぐのです。


・仲間には穏やかに 子どもには手厚く

サイは泥浴びだけでなく、鳥と仲良くすることでも健康を守ります。
背中に乗ったサギに、寄生虫を食べてもらうのです。
サギはサイからエサをもらえる
サイはサギに病気の原因をとってもらえる
2種は理想的な共存関係を築いています。

鳥だけでなく、同種相手にも穏やか
繁殖の季節になると、オスはフンを1m積み重ねたり、尿をまいてなわばりを作ります。
近くにいるメスを、なわばり内へおびき寄せるのです。
なわばりには時おり、ライバルのオスも侵入してきます。
メスを求めてケンカになるのですが、解決策がおだやか
大きさを競い、勝てないと悟れば黙って立ち去ります。
もしケンカになっても、ツノを合わせあうだけ。
相手を傷つけずに解決します。

メスのサイは子を産むと、独り立ちするまで付きっきりで世話をします。
天敵なしのサイであっても、幼少期は危険いっぱいだからです。
サイの子どもは好奇心旺盛で、怖いもの知らず
石でサッカーして親から離れたり、巨大なゾウにちょっかいを出したり、とにかく無鉄砲です。
母サイは、子どもから目を離す暇もありません。

目は悪いサイですが、かわりに耳はとても良い。
不審な音を聞くと母サイは警戒心を強め、近くの動物へ襲い掛かります。
たとえ巨大なゾウが相手でも、子どもが危険ならば立ち向かいます。
子育て中のサイはとても凶暴ですが、それは子どもを守るため。
決して退かない母の勇敢さを見ながら、子サイは成長していきます。
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